2008年11月28日金曜日

回復と再構成 ゼロの意味とゼロの設定とは?

印象的な一週間でした

しばらく声が出なかった人の“声”を聴いた瞬間
帰れないかもと思っていた方の帰宅の方針が固まった会議


話すことも、家に住むことも
多くの人にとっては「当たり前」のことなんですが、

この仕事をしていると、「当たり前」や「普通」に霧がかかり、
切り離された方々との出会いが多くあります


その中で、多くはそのままですが、
今週のように「回復」する過程を経験して、この上ない喜びを感じました


多くはそのままですが、と書きましたが、
時間が経つと「回復」ではなく「再構成」を経験することは片手くらいありました・・・
「再構成」は喜びというよりも感銘を受けます


医師になろうと思ったとき、
当初は「その人の人生の軌道が、病でズレたときにもとに戻す仕事」と考えていましたが、
家庭医を目指すようになって、「病でズレたときにその新しい軌道を支える仕事」と思うようになっていました

その中でも、やはり「回復」や「もとに戻りつつある過程」を経験することはは嬉しいことでした

マイナスをゼロに、ゼロをプラスに、
回復の過程も、再構成の過程も、サポートできる存在でありたいと思った一週間でした



昔父親に、「今が幸せなんやで。明日虫歯で痛くなったら、つらいけどその後今日みたいに痛くなかったら、『なんていい日なんや』って思うやろ?」って言われたことを思い出しました。


幸せはいつも相対的で、ゼロの設定がどこにあるかが大切だと改めて思いました

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