2008年6月4日水曜日

FMがFMデビュー

 FMさっぽろ村ラジオというコミュニティFMに出演しました!!
家庭医療について一般市民向けの紹介は新鮮な体験でした。

http://www.voiceblog.jp/kin-ikyo/

 3年目家庭医後期研修の特に後半の研修
+札幌在住の高校時代の同級生のコンサル
+上司からの的確なFeedback
 がこれを語る自分にしてくれたように思います。

 今回原稿を作っていて、コミュニティFMと家庭医の共通点を見つけました。
両者とも気軽で、いざというときに頼りになる、地元密着の町のインフラですよね。
 
 インタビューしてくださったDJの方ともそんな雑談で盛り上がりました。

 好感触だったようで、今年中にもう一度話す機会がありそうです。
都市型家庭医なら地元のFMにDJとして番組持つのも面白そうですね。
競合しない地域ならですが・・・

2008年6月2日月曜日

温故知新≒Reflectio-n o--n actio---n!!

『いい木のある大学は、いい人材が育つ・・・』
東京大学に初めて足を入れて、大きな木々に感動してそう思いました。
(木がなくても、気があれば育ちますが・・・)

先週末はその東京大学で開催された家庭医療学会に出席しました。
昨年は留守番ですねてたので、今年の参加は本当に幸せでした。

学会で再会した先生方5-6人(内学生さん1名)から「Blog見てますよ~」と声をかけてくださりびっくり!!
意外に読まれていてモチベーションUp!!

学会で出会った先生から、今朝頂いたメールに、
「顔を忘れたので思い出そうと思って検索しましたが写真がありませんでした」
とコメントを頂きました。
『え?あったはず・・・』自分でも検索してみると、このBlogがトップに来ました。
さすがGoogle!!

写真はありませんでしたが、ヒットした中で心にとまった学生時代の自分の文章がありました。


下記は、図書館のバイトをしており、
医学書以外の利用をPRするエッセイとして4回生の時に書いたものです。


2003年2月滋賀医大図書館報「さざなみ」より
http://www.shiga-med.ac.jp/library/sazanami/vol/sa51.pdf
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昔から図書館の空気が好きだった。
ふらふらと旅をする様に、その独特の香りと、どこか張り詰めた雰囲気の中、本の世界を旅する。
時の流れも、今いる場所も忘れて。

僕にとって図書館は自分というものを育む大切な場所である。
思い出せば、まだ学生服を着ていた頃、長編小説に挑戦したり、新書を読み漁ったり、受験勉強に励んだりと、自分と向き合う大切な空間であった。

そして、
片手に余る一冊の大きな世界を旅することで、
体験として自分の中に何かが築かれていくことが楽しかった。
読書も一つの体験だと感じた。

今日の自分はどうであろうか。医学書、いわゆるQ-、W-、と分類されている本しか読んでいない。
多くの利用者がそうであるように、自分もまた図書館を狭く利用してしまっている。
読書という体験がいつの間にか乏しくなっていた。

医師として、多くの専門書を読むことは必要である。
しかし、多くの人と出会う中、何気ない読書で得た言葉や世界で、その人との距離を縮めることがある。
まるで同郷の人との話が弾むように。本一冊の旅は、その人の心の故郷に行くことに似ている。
例えば患者さんとそんな関係が築けたら、少しは患者さんの緊張や、不安を取り除くことに繋がるのではないか。

人生という旅の中で人と出会うことと同じ様に、図書館の中で本と出会うことは、自分とその未来までも変
える大切な体験になる。

そう思い起こしてQ-、W-、以外も借りてみようと思う。
皆さんも、いつもは見向きもしない(図書館の)角を曲がって旅してみてはどうでしょうか。
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*()内は追記

この2003年は3月に「家庭医療」という言葉と会うというDeep Impactが起こった年でした。
ですので、2月となると家庭医療という言葉と出会う前の文章です。

なぜこれを再掲したかというと、今の自分にとって新鮮な学びがあると感じたからです。
今から読むと、Common Ground、Illness、Context、Rapport、Healingなどの要素がこめられたエッセイになっていてびっくりしました。
やっぱり、もともと「家庭医療」に興味やベクトルがあったんですね。

亀田の見学に行ったときに、
「家庭医は自分の経験すべてが患者さんを癒すツールになる」という指導医の言葉を当時後期研修医だったTag先生から教えてもらって感動したことも思い出しました。


自分のかつてのactionが記録にあると、いいReflectionが出来るツールになりますね~。