2009年5月23日土曜日

濃厚な一週間の後の淡い気づき

更別に来て、一日一日が濃厚なように感じます
一週間が濃密です

それは多彩な役割と機能を担う環境ならではの時間の感覚なのかもしれません
もしくは時間量が同じでも経験量と情報量が増えているからかもしれません

ゆっくり時間が過ぎていると感じているとき
それはInputの情報が増えている時間が多いことが多いです


例えば、今日一日を振り返っても「充実」の一言につきます


午前は一人一人が濃密な外来でした

悩み、迷いして、でも内省すると少し光があって、
自分と患者さんの間の今日のゴールを探る感覚で進めるコミュニケーションを
どこか客観的に見ている楽しさと緊張感がありました

午後からは初期研修医の指導単位
ついこの間まで同じような学習者だったので、
なんとなく葛藤point、緊張pointがここではないかと一緒にDiscussionします…

Feedbackが利いているところは嬉しい
届かないアドバイスは『やっぱり』と反省・・・


外来後に課題が見つかっても答えを出さず、
一緒に『どうする?』って悩んでみる

この有意味な沈黙の時間が大切なんだと感じますね


夜のカンファでは、初期研修医のプレゼンに対して指導医からのコメント
これが宝石みたいです
結晶化された感じが素敵

自分には持てていない視点と気づきでさらに厚みが増しました

自分の指導がダメだったとは思いませんが、
指導医のコメントの結晶具合にまだまだ目指す指導医には道のりが遠いなと、
課題が見つかる楽しさがあります


そして、今日の締めは後輩のビデオレビュー
安全で適切な学習環境の構築が目の前でデザインされるのも目の当たりにしたのが
学び多い時間になりました

後輩の十分な外来パフォーマンスに対して、
ちょっと先輩として何を伝えるべきか、何が次に出来たらさらに改善するか…
アンテナを感度MaxにしてFeedback…

この感覚は以前室蘭で日々Feedbackを繰り返していた3年目の時を彷彿とさせました
一年先輩というプレッシャーや役割って大切なトリガーだと思い出しました


ソロではなくグループだからこそ、
単一ではなく多様だからこそ、
そして、それを許容する容量の環境だからこそ、
濃密に学べる有り難みを感じます


帰宅後、晴れやかな気持ちでした
帰りも遅い日が多く、当直もここ数日当たりが多く疲れていない訳はないです 
でも疲労が淡い感覚なのです

仕事が充実すると、幸せな一日になると改めて感じました
そして、充実するようにデザインすると素晴らしい一日になると感じました


一人だけでなくそれが共有できる職場であることに感謝して…
おやすみなさい