2008年7月1日火曜日

FM出演という山、を支えた大地、を考えてみた

今週末は指導医との振り返り
3ヶ月間の札幌lifeを思い起こしました

やっぱり先月のラジオ出演が大きなイベントだったかな・・・

仕事としても困難さと充実を兼ね備えた大きな山でした

富士山ほどの山ではないけれど、自分の中ではそれなりのラジオ山登頂

今朝
「山は山が素晴らしいのではなく、その山を支える大地が素晴らしい」
という言葉に出会って、

ふと、ラジオ山を支えた大地がなんだったかをreflectionしました


やはり「A Textbook of Family Medicine」と「昨年一年間の家庭医life」


この本を使っての勉強会を、昨年の12月から2週間おきに指導医と先輩との3人で朝に行っていた蓄積が大きかったように思います

勉強会では、 Keyとなる文章を指導医がピックアップして、
それについての個人の体験を振り返るという方法でした

家庭医として昨年の4月からの体験を総動員して、振り返って、振り返って・・・
まだまだ経験が浅いので乾いた雑巾を絞るように言語化して、
そして、皆でディスカッション・・・

でも勉強会を重ねるごとに、
自分の中で曖昧にしていた家庭医療が、
今の自分の器の中で最大限くっきりとなった気がしました

そして土台として、大黒柱として根付く考えをもらえたように思います

この勉強会のタイミングは、まさに碎啄同時!でした!!!

このタイミングでこの本を読む機会を与えてくれた指導医に心から感謝します

きっと初期研修医時代では、 家庭医としての経験が少なく
より深く共感・実感しながら学べなかっただろうし、

もっと後なら、 自分の理想からは骨抜きの家庭医になってしまってから・・・だった
と、想像しました



「知は行の始めなり、行は知の成るなり」 という王陽明の言葉を思い出しました

「知」というものは行ないの始めのことで、
「行」というものは「知」の完成である・・・と

この知と行の循環関係は、
本当に知れば知るほどそれは立派な行ないになり、知が深くなれば行ないがまた尊くなりますよ・・・
と、いう知行合一の思想は、
実践からの学問、学問からの実践、
という循環をして発展してきた家庭医療学の根底にも通ずるものだと気づきました

「A Textbook of Family Medicineは家庭医の始めなり、  
 家庭医はA Textbook of Family Medicineの成るなり」

といっても過言ではないと思います・・・
道を歩み始めたばかりですが・・・


そんな朝の目覚めの勉強会が地層のように積み重ねられての大地
その上に盛り上がったラジオ出演の山となりました