2009年6月23日火曜日

学びが加速するとき

4月からFM(Family Medicine)カンファという名前のカンファレンスが行われています

指導医の先生と、後輩の後期研修医の先生と3名(+地域医療研修の初期研修医)で毎週開催しています


最近のテーマは・・・
・原因不明の頭痛患者さんのContext 
・上手くいかなかった禁煙外来
・治療的診断を繰り返している慢性咳嗽への対応
・自殺企図+精神科受診拒否への対応
・BPSDで精神的疲労にある家族への地域ケア

これらを病歴、身体診察、Context、家族図、それぞれのライフサイクル、医師患者関係、illness、医療資源などなど挙げてDiscussionしています

いずれも、気づきが加速して学びに満ちたひと時でした

何故、気づきが加速して学びに満ちていたのか?

*あげられたテーマが、後期研修医の悩んだり・困っているケースだったこと
*多様な視点で議論が進んだこと
*定型を持たず、その場の流れでファシリテーションしていること
*指導医の視点、後期研修医3年目の視点、後期研修医1年目の視点が混ざること・それが刺激的
*それぞれのReflection in actionの場になっている

困った・悩んだ課題が、それぞれの視点やReflectionで解決される自由な場!
というのが何よりです!!

この場があることがまず第一です!

そして指導医の視点・経験が深い気づきや学びに反映される状態が第二です!

今回のケースも、指導医からの提案で「地域の医療資源を列挙する」プロセスがカンファの途中にあったことで、その後の問題解決のカードが柔軟に広がりました

自分としても、話しながら患者さんや家族の仮説が広がる感覚がありました

どれだけ事実を収集できるか、どれだけ家庭医療らしい多様な軸で評価できるかが、
こういった難しい問題解決には必要なんだと毎回感じています


カンファを経験すると、その患者さんと次に会う外来が楽しみになります
それは、自分の中に新たな視点や姿勢が生まれた瞬間なのだと感じます・・・

更別であと3ヶ月とちょっとですが、指導医から吸収する場にしていきたいと思います