2008年5月13日火曜日

言葉の数が多いほど、豊かな文化がそこにはある

いつもGWは田植えの手伝いをしていたのを思い出します

稲、米、ご飯、籾、玄米、白米、おかゆ、シャリ・・・
日本はコメ文化の国だな~と思います

アメリカでは上記のどれもがriceの一言ですもんね・・・


逆に日本では「ひげ」ひとつですが、
米英ではbeard(あごひげ),mustache(くちひげ),mustachuous(大きなくちひげ),whiskers(ほおひげ),sideburns(もみあげ),goatee(やぎひげ)
と多数!!

ひげ文化の国ですね

色もそうですが、言葉が多いほど豊かな文化を持っているんだな~と思います
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「地域医療とは・・・」という題名で講義してほしい! と依頼を受けた同期がいました
その話題でかつて先輩が言っていたことを思い出しました


「プライマリケア」は機能を表現
「開業医」は、勤務医と対をなして医師の就労形態を表現
「総合診療」は多くは、大学の講座や市中病院の部門(そこでの機能)を表現
「家庭医」は家庭医療学という学問を表現

これらにさらに、勝手に付け加えてみました

「地域医療」いろいろ定義はありますが、メインはその地域に根ざした医療を表現
「農村医療」佐久病院の若月先生が提唱した医療 言葉の狭さを超えた地域医療の内容と精神
「実地医家」プライマリケア学会の前身"実地医家の会"からつけられた名前 設立当初の精神から離れて、今使われている多くは「開業医」の丁寧語のような感じだと思います

「かかりつけ医」いきつけということを表現 専門、場所は問わない
「総合医」国が制度として使おうとしている表現
「心療内科」体だけでなく心もわけずに総合的に見る医療を表現
「緩和ケア」主にがん患者を対象にその体と心の苦痛を取る医療

それぞれは重なったり、似ていたり、見る角度が違うのだけれど、
同じベクトルや同じフィールドをもっている気がします

日本にはこれだけ、臓器別専門医療とは違うベクトルを持った医師がいるという文化を表しているような気がします

こう考えると豊かな文化なのでしょうね~

地域医療とはこれらの業界の表現の一つなのかもしれません
そして、「地域医療」をやっているという先生にとって、自分を表現する大切な言葉になっているものだと思います

僕にとって「家庭医療」が大切なように・・・

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コメやひげを例に出しましたが、

漢字ではRedの文化が豊かです  緋、赤、朱、紅、丹・・・

どれが一番あかい?なんてしょうもない質問ですよね。
あかが一番好きなひとにとってはどれも大切な色のように思います。


そんな一色として地域医療があるのでしょうかね・・・

(ときれいにまとめつつ、
 食えないriceと、美味しいriceがあったり
 かっこいいひげと、かっこよくないひげがあったりするかも・・・
 なんて、こっそり思ってしまいました)