2008年12月25日木曜日

おかげさんで 自分の資源と思っていたものの向こうに・・・

先日洞爺湖畔で行われた北海道家庭医療学センターのローテーション会議+オリエンテーション

来年の大きな道が決まりました!!再来年以降の道も見定めつつ・・・

そこでチーフのMさん、K太郎君が編集してくれた自己紹介冊子を読んでいて、お勧めの多かった「Live Hacks」を帰ってすぐ購入しました

そして通勤の地下鉄で読破!本の序盤に「自分の口癖を考えましょう(5分)」というお題が出ました

ちょうどその時、大通駅で乗り換え待ちだったので、
『札幌駅着くまでに思いついたものにしよう!!』と心に決め、
・・・
・・・
と、考えていると、ふと
「おかげさん」という言葉が出てきました
そして札幌到着


これは地元のごえんさん(=ご住職)によく教えてもらった言葉です
ごえんさんの姿と声とそこにいるかのようにセットで思い出されました

ずっと小学生時代の夏休みは、ラジオ体操の後には必ずお寺でお経の勉強でした
濃厚な自分のContextです
ラジオ体操のスタンプカードと正信偈の本が毎朝の持ち物でした

「おかげさん」
謙虚さの混じった感謝の言葉で素敵ですね~
いい言葉が思いついたもんです



今年は4月から9月まで怒涛のレクチャー漬けで疲れてしまい、
最近封印していたのですが、重なるときは重なるもので12月上旬だけ4つのレクチャーを行いました

①12/6 学生向け家庭医療レクチャー「昨年最も印象に残った患者さんの物語+家庭医療学的振り返り」90分
②12/12 地域住民向け健康講話「高齢者の“健康”づくり」60分
③12/14 HCFMオリエンテーション「振り返りとポートフォリオ」60分
④12/18 プリセプター向け講演会「成人学習理論とFeedback」90分

いずれも、ぎりぎりの準備で泣きそうなときもありましたが、
本番は上手く伝えられた手ごたえを感じました

新たなプレゼンスタイル、新たな聴衆も経験できて実りの多い機会でした

実は「おかげさんで」の言葉と再会するまでは、
『この4つのレクチャーが短期間にできた自分の資源はなんだったんだろう??』とNLP的に振り返っていました

今は『誰の、何のおかげさんでその資源があったのだろう』と考えるようにしています

①はその患者さんとの出会いと日々、経験を支え共に振り返ってくださったK先生の存在、振り返りの場を教育的に用意するHCFMの環境、発表の場を下さった学生さんと、そのきっかけのO先生・・・・・

②は、K先生の外来プリセプティングでの言葉、それで購入した本を読んだこと、以前に室蘭の診療所で同じテーマで経験するチャンスがあったこと、そしてアントノフスキーさん・・・・・

③は教師というかつての夢の存在、興味関心が強い分野で本を多く持っていたこと、日々の実践と振り返りの振り返りができたこと、HANDSのHPが公開されていたこと、室蘭の病院で高価だけど良書の医学教育の本がコピーしやすいバインダーだったこと・・・・・・

④は看護管理部に僕を紹介してくださった師長さんと推してくださった主任さん、Feedbackのレクチャーの機会を以前に創ってくださったD先生、看護教育という雑誌を知った図書館バイト時代、事前アンケートを送ってくださったSさん・・・・・・

などなど、もっとあげればきりが無いくらいの、「おかげさん」だらけです


NLP的に『資源』というと確かにかっこいいので好きですが、
よくよく考えると、「おかげさん」だらけ

・人との出会いとそれからの関係性
・良書との出会い
・学ぶ場の力
・人生の何気ない経験
・未知への挑戦
などの集積が、この連続レクチャーを支えていたものを支えてくれていたと気づきました

だんだん大人になって、ひとりで何でも出来る感じがする危ない時に、
この「おかげさん」は、おかげさんで効きますね~


自分の口癖になるように、振り返りに使っていこうと思います