2008年3月10日月曜日

深く「浅井」を感じ、無意識をまとった意識を感じる・・・

「浅井」という名前が僕の故郷の名前でした
戦国武将の浅井長政が名前の由来です
歴史は繰り返し、今は「長浜」という地名に変わりました

今年になって故郷の同級生達と会う機会が多く、
その中で自分の原型を再確認する感覚を数多くしました

そして、それを加速させた今夜の親との電話・・・
湖北弁丸出しの会話の中でふと祖母の言葉を聞きました



「なったことをよしとさんせ」
(訳:起こってしまったことを、良かったとしましょう)



と、祖母は父によく語っていたみたいです

祖母は僕が小学一年生の時に亡くなったのですが、
この言葉が自分の中に、言葉以外で息づいていたことを感じました

北海道家庭医療学センターの後輩の日記にも書いたように、
「自分についての知識がいろんな分野の知識の中で、最も知ることが困難である」と思っています

その中で、自分の周囲の人から自分を知る機会をもらっているように感じました・・・
感謝です


そういえば、日本の昔話では、 「お父さんとお母さん」の登場はなく、
「おじいさんとおばあさん」が良く登場しますよね

それって、昔話に込められた精神性や感性に通じ影響する存在なのからなんでしょうね・・・
きっと・・・

初めて言います 「おばあちゃんありがとう」

健康にも原因があるという それを家庭医としてどう生かす?

高校時代の友人と札幌で初めての再会
故郷が同じ人とまさか札幌で・・・とは・・・
気づきと学びに満ちた数時間でした


そして、 「健康の謎を解く」という名著を、札幌往復で読破!!
スーパー北斗は乗り心地がいいね!
気持ちよく読書が出来ました!




ジェットコースターに久しく乗っていないのですが、
友人と会って、この本を読んで、
ジェットコースターについて考えました


ガンガンと徐々に高度を上げ、
フッと一瞬の空白、
直後の急降下
その後はグングン上下左右に体を振られ、
グルグルめまぐるしく変化する視界


小学生の時に、「楽しい!!」と言って、
同じコースターに乗り続ける友達がいました



「なんで楽しいのか?」 ちょっと想像してみました

これが、道を歩いている途中に突然体が浮いて、
ジェットコースターと同じ動きが空中で起こったら、
楽しいどころか、かなりの恐怖体験・・・になるな~と


と、考えると、 ジェットコースターが楽しいのは、
認識可能なレールの上を走り、
数分間で終了するという信頼感のおかげ?


信頼感とは、 「どうなるのか」という予測と「なんでなのか」説明がつくこと
つまり、 「何が起こっているのかわかる」という現実把握感があること、
が大切になります


人生も「何が起こっているのかわかる」=予測と説明がつく感覚が、
より健康と感じるための要素になる と、この本にありました


わかること=認識可能→対処可能となります
認識+対処→有意義、有意味と感じます


軽症でも病気になると、 ストレスを感じ、不安や、混乱に陥ります
その中で「何が起こっているのかわかる」ように家庭医としてサポート出来ると、
その人なりの対処が可能となって、
健康の支えになれるのでは…と思いました


う~ん どんなサポートできるのかな・・・
・不明なこと不安なことを話しやすい雰囲気作り
・丁寧でわかりやすい説明
・病態生理を噛み砕いて話す力
・医学の不確実性を共有して共に耐える作業
・その基盤となる医師患者関係
など・・・
かな・・・


もともとその人の中にあるものなので、直接変化を起こせるわけではないと思いますが、
家庭医として長期的なかかわりができるようになれば、
何か変化につながることがあるかもしれないと思いました

2008年3月5日水曜日

そうだったんだ!先輩のブログの題名からの学びの深化

さりげなく書いてあった先輩のブログの題名から、
最近何気なく読んだ本とつながり、
さも嬉しげに書いてしまった今日のブログです。


それは、前回のつづきになります。


経験からの学びのための「信念」について…

その「信念」を一言で言うと、僕の先輩のブログの題名、
「あなたの幸せは、私の幸せでもあるのです。」に尽きると思います

昔、会社は嫌いだけど、コピーがすきなCMがありました。
そのコピーは『あなたが嬉しいと、私も嬉しい』でした。
これもその「信念」を一言で述べていると思います。

詳しく述べますと…
「あなたの幸せ」を求めることは、新しい知識、新しいスキルの獲得につながり、
「私の幸せでもある」という姿勢は、そのための努力の方向、努力の持続性につながります。
そうなると、新しい学びを求めようとし、求めるためのモチベーションを持てることになりますよね。

つまり、顧客志向(=患者中心の医療)+自己目標達成志向の連動こそが「経験からの学び」のKeyになるのでしょう

ただ単に毎日の経験を積むだけでなく、それを「信念」によって良質の経験にする
そんなことが当たり前になっている組織にいることにも幸せを感じました

2008年3月4日火曜日

家庭医としての成長は、「経験からの学び」を支える3つ

家庭医の成長は、
少なくとも3年間を振り返っても、
「経験からの学習」×∞に尽きると実感しながら、
その根拠の一助となる本と出会った

「経験からの学習」の中で大切な3つがある

1.良い経験との出会い
2.その良い経験から多くのことを学ぶ力
3.そして、1.の機会が多く、2.の力を養ってくれる組織に所属

これは、最近出会って夢中になっている本から学んだ
本当に本通り…と思う。

3.なんて、僕にとってはまさにHCFM!!


そして今朝、指導医から「家庭医として成長のきっかけになった体験」を聞いた
その語りが、まさに本の主論に合致した

2.の力の中でのKeyは「信念」である
指導医はこの「信念」を強く持っている

「経験は偶然によって左右されるが、その偶然を学習の機会として活用できるかどうかは個人の能力・資質である」と本は述べている

この「能力・資質」のコアが「信念」なんだろうな…

「信念」は二つのあるテーマの連動から来る…

この続きは近日中に…
このテーマの日記はまだまだきっと続きます

2008年2月29日金曜日

家庭医療とスターバックス

三条大橋西のスタバに好んで通っていた
鴨川と東山とちょっと異国情緒

スタバの居心地は、
家庭医療の提供しようとするものに ほんのり似ていると
以前から思っていた

Penという雑誌のスタバの紹介の文章を下記のようにいじってみた

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家庭医療
家庭医がつくる、新しい医療文化

北海道の工業都市、室蘭に、 家庭医療の教育施設が生まれて11年になる。
診療所で働く若手の家庭医は、 適切な医療を実践するだけでなく、
通って来る患者さんとの自然な会話を通して、 よりよいマネージメントを提供する。

家庭医を頼ってさまざまな訴えたや相談が持ちかけられ、
誰もが健康に、幸せな人生を過ごし、 やがて地域のコミュニティが形成される。

どんな健康相談にも笑顔で応じて、 独自の方法で問題解決を可能にする家庭医。
そんな家庭医たちがつくる、新しい医療文化とはどのようなものか、
本場室蘭からレポートしよう。
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なんてね。かっこよすぎやね。
理想を書くならこうで、こうを目指しているのは事実かな。
現実はもっと悩んだり、困ったりなんだけどね・・・。

現在スタバの「グリーンエプロンブック」なるもの読書中。
ますます家庭医療との共通点を発見している…。

医療なので、こんなに徹底した顧客志向な訳ではないけれども、
サービスのパラダイムシフトを起こしたスタバは、
医療のパラダイムシフトを起こそうとしている家庭医療にやっぱり似ている。

「関係性からの人間性の回復」という点で。

2008年2月26日火曜日

先が見えないときは、先を見るといい

NHK:Professional/file020 encore;「直感は経験で磨く」 棋士 羽生善治 メモ

・散歩する時間を大切にする
・将棋の勝負の前に必ず思い出す言葉『玲瓏』=雑念にとらわれず澄み切った心境

・当初は「一手前に千手読む」と言われたが、今は敢えて「手を読まない」
・今は勝負の流れを読むことを大切にしている…
・数十年の戦いの中の勝負所を読んでいる姿勢「ホームランを打たれても、直球で行く」感覚 
・拠り所にする流儀は「直感を信じる」
-まさに熟達化を述べている

10代と30代との内なる変化…
『年数を重ねると、いろいろ積み重なって葛藤がでてきた』
『選択肢が増えたが、迷いや恐れがでてきた…確信がもてない中でも決断しないといけない』
『だから、年をとるとぶれない心が大切になる』
-成人のライフサイクルで過渡期の言葉なんだろうな・・・

棋士になって10年目に7冠制覇
その後に「この先、どうなるのか…」という不安が出てきた
その不安の中、先輩棋士の姿に見つけた生きる道…『才能とは努力を継続する力』
「情熱を持って続けることは当たり前だが、それは難しいこと」
-家庭医として生きることは今は当たり前と思っているが、きっと困難にあたるんだろうな
 それを、乗り越えるのは臨床の質、教育、研究と述べた浮間の先生の言葉を思い出した
 ロールモデルを持ち続けることを大切にしないとね

2008年2月24日日曜日

流れる言(こと)からすくうのもの(者)・・・

同期が選択研修で行っためぐみ在宅クリニックがNHKに出ると紹介されて
NHKスペシャル「最期の願いをかなえたい~在宅でがんを看(み)取る~」をみた。


訪問時、小澤医師は少なくとも30分は患者・家族と会話する姿勢に驚いた
そのときの詳細な会話が記録されていてまた驚いた

後に、看護師が傍らで記録しているシーンがあり納得

記録の中に刻まれた不安…苦しみ…
その会話分析をする姿勢は緩和ケア医として霊的な痛みを取り除くための読影に見えた


○夫を気遣う癌の末期の女性の“痛み”
「夫が楽をしていない。ずっと働き通し…」との言葉

『家族に迷惑をかけたくないという苦しみは大きい。苦しみの中でも大きな苦しみのひとつ…』と小澤先生は述べていた
苦しみを口にされたとき、それに真摯に向き合うことが家庭医に求められていると実感

その後の訪問で、彼女は訥々と語りだした
「…昨日はね、私、夜はほとんど一生懸命自殺の仕方考えてたの」
「こういう風にすれば完全に死ねるな…って」
「もうそろそろしなきゃいけないなって思うの。違う?違う?」
「人の面倒は見ても、人に面倒見られるのはイヤ」
霊的な痛みのこもった言葉

訪問入浴をきっかけに徐々に生きる力を取り戻す様が映されていた
残された希望を大切にかなえることが、痛みを和らげた様だった


○30代の胃癌末期の患者
毎回お洒落をする彼に、孤独の苦しみを感じた小澤先生

実は両親もどう接して良いのかわからないで悩んでいた
当初、在宅緩和を選択した彼にたいして、両親は積極的治療を希望していた

治療方針で食い違った経緯
近づこうとするほど遠い関係になっていた

『患者と患者を看る家族が気持ちが通じ合っているわけではない…』と小澤先生
『気遣いや遠慮が関係を難しくしている…』と

もちろん親としても子を失う苦しみを抱えていた…からこその積極的治療
当初は死の宣告を甘んじて受けた…と憤りを感じていた両親が、
彼の死後、「誇りを持って生きた」と語っていたのが印象的だった

痛みや苦しみに真摯に向き合う医師
その関係性から生み出される時間と、その先の癒しを垣間見た